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リンパマッサージは妊娠中でも受けられる?

妊娠中でもリンパマッサージは受けて良いのでしょうか?ここでは妊娠中にリンパマッサージを受けるメリットや注意点をまとめて紹介します。

妊娠中のリンパマッサージ

妊娠中期以降ならリンパマッサージを受けられる

結論として、妊娠中期以降であればリンパマッサージを受けても良いとされています。

妊娠中期、つまり妊娠5ヶ月目から7~9ヶ月目は一般的に安定期と呼ばれており、胎盤が出来上がってつわりが収まるため妊婦の体調が安定し始める時期です。

後述するように、リンパマッサージの効能は妊婦にとっても嬉しいメリットがたくさんあるため、体調と相談しながらリンパマッサージを行うことが望ましいです。

ただし、当然ではありますが、妊娠中機以降であっても体調が優れない場合にはリンパマッサージは控えましょう。一般的に体調不良の際にリンパマッサージは避けるべきとされており、妊娠中の母体はいつも以上に体調が不安定な状態です。身体に違和感を感じながらリンパマッサージを行えば、母体や胎児に悪影響を及ぼすリスクもあるため注意が必要です。

妊娠初期のリンパマッサージは禁忌

妊娠中期以降であればリンパマッサージをしても良いと書きましたが、裏返せば妊娠初期のリンパマッサージは絶対に避けましょう。

理由は明確で、つわりの悪化や流産のリスクが高まるためです。

妊娠初期、すなわち妊娠発覚から4ヶ月目あたりまでの時期は、胎盤が完成しておらず子宮内や母子の体調が極めて不安定な時期です。

このような状況でリンパマッサージを行うと、つわりが悪化したり、最悪の場合は流産してしまうリスクもあります。

母子ともに健康状態を維持するためにも、妊娠初期のマッサージは控えましょう。

妊娠中にリンパマッサージを受けるメリット

つわり等のツラい諸症状を緩和する

妊娠中期以降の安定期に入り、妊婦の体調が安定している時には、リンパマッサージを行うことで多くのメリットを受けられます。

リンパマッサージには、妊娠中に限らずストレス緩和や疲労回復などの効果がきたできます。妊娠中の母体にはいつも以上に負荷がかかるため疲労が溜まりやすく、様々な不安からストレスも感じやすくなります。

リンパマッサージを正しく行えば、妊娠中の慣れない生活で凝り固まった筋肉をほぐして疲労回復につながります。

また、妊娠中は思うように体を動かせないためリンパ液も滞留しやすくなります。リンパマッサージでリンパの流れを促進すれば、身体に溜まった老廃物や疲労物質の排出を促し、体の隅々まで栄養素が行き届くことを助けます。

また、リンパマッサージには代謝アップの効果や、自律神経が整うことによるリラックス効果も期待できます。

胎児へ良い影響を与える

妊娠中のリンパマッサージは、妊婦のストレス軽減や疲労回復に効果があるだけでなく、お腹の中の赤ちゃんにも良い影響を与えると言われています。

妊娠中に胎児の状態を安定させるためには、妊婦本人が心身ともに安定した状態でいることが重要とされています。妊婦がストレスを溜め込んだり、妊婦の身体に栄養が行き届いていないと、お腹の中の赤ちゃんにも栄養が届きにくくなり、心拍数が下がるなどのリスクがあります。

リンパマッサージによるリラックス効果や疲労回復効果はそのまま退治にも影響します。加えて、妊婦がリラックスできれば呼吸を深く行えるようになり、お腹の中の胎児へ多くの酸素を供給できるようになるなど、安定期を迎えた妊婦がリンパマッサージを行うメリットは大きいと言えます。

妊娠中にリンパマッサージを受ける際の注意点

安定期以降に行う

繰り返しになりますが、妊娠中にリンパマッサージを行う上で必ず守るべき注意点は、「安定期以降(妊娠5ヶ月目以降)に行う」ということです。

妊娠中は、母子の安全を最優先します。胎盤が整っていない妊娠初期のマッサージは、母体に負荷をかけすぎてしまうリスクがあります。その結果、つわりがひどくなったり、最悪のケースでは流産の危険もあります。

妊娠中のリンパマッサージは、必ず安定期以降、かつ妊婦の体調が安定している時に行いましょう。

この大前提を守っている限りは、妊娠中のリンパマッサージは母子の体調維持に非常に効果的です。

必ず医師に事前相談し、信頼できるマッサージ師に依頼する

次に、妊娠中にリンパマッサージを行う上では、絶対に個人で判断をせず、かかりつけの医師に相談しましょう。

マッサージは安定期以降に行うべきと書きましたが、一般的に安定期と言われている妊娠5ヶ月目以降であっても場合によっては完全に安定期を迎えていないこともあります。このような場合は、無理なマッサージは母体に悪影響を及ぼします。

また、マッサージ師にリンパマッサージを依頼する場合は、信頼できるマッサージ師を選ぶことも重要です。最近ではまたにディケア専門のエステサロンもあり、妊婦の施術経験が豊富なエステティシャンも少なくありません。ネット上の口コミや料金だけでなく、マッサージ師の「技術や知識を信頼できるかという判断基準も忘れないようにしましょう。

少しでも体調不良を感じたら止める

最後に、仮に妊娠中機以降で体調が安定している状態で、信頼できるマッサージ師からリンパマッサージを受けていたとしても、身体に何らかの異変や痛みを感じた場合はすぐにマッサージを中断しましょう。

一般的に安定期と言われる時期であっても、妊娠中の身体のコンディションは妊婦人それぞれです。そのため、いつどのような体調の変化が起こるかは専門家でも完全に予測することは不可能です。

セルフケアでマッサージをしている場合は、身体に痛み等を感じた際はすぐにマッサージをやめて医師に相談することが大切。マッサージ師に施術されている場合でも、同様に違和感を感じたらマッサージを中断するように頼みましょう。