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セラピストと子育ての両立

セラピストの仕事は、子育てとの両立に悩む方が多い職業でもあります。「フルタイムで働けない」「保育園のお迎えに間に合わない」「体力的にきつい」など、悩みの種類もさまざまです。

ですが、セラピストにはいくつもの働き方があるため、ライフステージに合わせて選べば長く続けられる仕事でもあります。子育て中に選びやすい働き方と、両立を続けるコツを紹介します。

子育て中のセラピストが直面しやすい悩み

営業時間と保育園・学校のスケジュールが合わない

サロン勤務の場合、営業時間が10時〜21時くらいまでの店舗も多く、保育園のお迎え時間と合わないケースがよくあります。夕方以降のシフトに入れないことで、収入が伸び悩む方も少なくありません。

体力的な負担が大きい

施術は立ち仕事で、1日に何人も担当すると体力を使います。育児で睡眠時間が削られている時期は、思うように稼働できない日が増えてしまうこともあります。

急な休みが取りづらい

子どもの急な発熱や園からの呼び出しは避けられません。予約が入っている状態でお客様のキャンセルをお願いするのは、精神的にも負担が大きいものです。

子育て中に選びやすい働き方

時短勤務のサロンスタッフ

「10時〜15時まで」「週3日」など、短時間・少ない日数で働ける求人もあります。まずは自分の生活リズムに合った勤務時間の求人を探しましょう。

ただし、店舗によっては時短勤務者のシフトが不安定になりやすいので、面接時に「子どもの体調不良で急に休むことがある」と正直に伝えて、対応してもらえる職場を選ぶのがおすすめです。時短勤務者への理解がある職場かどうかは、面接時の反応でだいたい分かります。

業務委託・掛け持ち

特定のサロンに雇われず、業務委託契約でシフトに入る働き方です。自分のライフスタイルに合わせて予約枠を出せるので、子育て中でも動きやすいのが特徴です。

複数のサロンと業務委託を結んで働くことも可能ですが、掛け持ちしすぎると体力が持たないので、まずは1店舗から始めるのが安心です。

自宅サロン開業

自宅の一室を使ってサロンを開業する働き方です。通勤時間がゼロで、子どもの様子を見ながら予約を受けられるのが大きなメリットです。

ただし、開業直後は集客も自分でやる必要があるため、収入が安定するまでは時間がかかります。副収入としてスタートして、少しずつ本業に育てていくのがおすすめです。

出張リンパマッサージ

お客様の自宅やホテルに出向いて施術する働き方です。自分の空き時間に合わせて予約を受けられるので、育児と両立しやすい形の1つです。

ただし、出張先での安全面や移動時間の確保など、事前にルールを決めておきたい点もあります。

ライフステージ別のおすすめの働き方

0〜3歳|子どもと過ごす時間が最優先の時期

この時期は、子どもの体調不良や夜泣きなどで安定した稼働がむずかしい方が多いです。無理にフルタイムを目指すよりも、自宅サロンで週1〜2日、少しずつ動く形がおすすめです。

資格取得中や、これから開業準備を始める方にとってはちょうどよいタイミングでもあります。

幼稚園・保育園|日中に稼働時間を作れる時期

子どもが日中家にいない時間ができるので、10時〜14時など固定の時間で予約を受けられます。サロン勤務の時短シフトや、自宅サロンの本格稼働を始める時期です。

この時期に固定客をつけておくと、小学校以降の稼働時間拡大にもつながります。

小学生以降|稼働時間を伸ばしていける時期

子どもが小学校に上がると、放課後も一人で過ごせるようになり、稼働できる時間が増えていきます。単価を上げるためのスキルアップや、店舗展開など次のステップを考えるタイミングにもなります。

両立を続けるためのコツ

ぎゅうぎゅうに予約を入れない

「稼げるうちに稼ぐ」と予約を詰めすぎると、体調を崩したときのダメージが大きくなります。1日1〜2人までなど、余白を残したスケジュールで動くのが長く続けるコツです。

収入面での不安から予約を詰めたくなる気持ちは分かりますが、体調を崩して長期間動けなくなる方が結果的にマイナスになります。継続を最優先で考えましょう。

キャンセル時のルールを決めておく

子どもの発熱などで施術をキャンセルする可能性は避けられません。予約時に「小さい子どもがいるため、急なキャンセルの可能性がある旨」を明記しておくと、お客様との関係も崩れにくくなります。

お客様側にも「体調を優先していい」という空気ができるので、お互いに無理せず通える関係になります。

家族と役割分担を話し合う

セラピストの仕事は、家事や育児との両立が前提になります。家族と定期的に働き方の話をして、無理のない形で協力してもらえる関係を作っておきましょう。夫婦だけでなく、祖父母のサポートも借りられる範囲で頼っておくと、急な予定にも対応しやすくなります。

収入と時間のバランスを定期的に見直す

子どもの成長と共に、必要な収入額も生活リズムも変わっていきます。半年〜1年ごとに、今の働き方が自分と家族に合っているかを振り返る時間を作りましょう。「もう少し稼働時間を増やしたい」「今の状態がベスト」など、そのつど判断していけばOKです。

保育園・幼稚園の入園と就業証明

自宅サロンや業務委託で働く場合、保育園への入園申請時に「就業証明書」が必要になります。自営業扱いになるので、開業届のコピーや、収入を証明する書類(帳簿・振込履歴など)を用意しておきましょう。

認可保育園は、フルタイム勤務の方が優先されやすい傾向があります。時短・自営業の方は、認可外や小規模保育園、こども園なども視野に入れて情報収集しておくと安心です。

復職・復帰のタイミングの選び方

育休や産後休業からの復帰は、周囲のペースに合わせる必要はありません。子どもとの生活リズムが落ち着いてから、まずは短時間からスタートするのが基本です。

目安として、生後6ヶ月〜1歳あたりで自宅サロンを月数日ペースで再開する方が多いです。フルタイムのサロン勤務に戻す場合は、子どもが1歳半〜2歳を超えたあたりから検討する方が現実に多い印象です。

復帰直後は感覚を取り戻すのに数週間かかることも珍しくありません。慣れているお客様や、身内・友人などの気心の知れた相手からスタートすると、リハビリしながら復帰できます。

子育て中の1日のスケジュール例

実際にどんな1日を過ごしているのか、パターン別に紹介します。

自宅サロン・子ども1歳の場合:7時起き→朝食・保育園準備→9時登園→10時から1件目の施術→13時に片付け・昼食→14時に2件目→16時お迎え→夕食・入浴・就寝、という流れです。1日2〜3人まで、13時〜16時は空けておくパターンが多いです。

時短サロン勤務・子ども3歳の場合:7時起き→8時半登園→10時出勤→10時半〜15時半勤務(施術3〜4件)→16時お迎え→夕食・入浴・就寝、という流れです。移動時間を含めても、保育園の預かり時間内で完結する働き方です。

自分の生活リズムに合うパターンを探すヒントになれば幸いです。

まとめ|働き方は柔軟に変えていける

子育て中のセラピストの働き方は、ライフステージによって柔軟に変えていけるのが強みです。今フルタイムで働けなくても、子どもが大きくなれば稼働時間を増やせます。

今の時期に合う働き方を選びながら、少しずつキャリアを育てていきましょう。周りの人と比較する必要はありません。自分と家族にとって心地よいペースを見つけていくのが、長く続けるための一番の近道です。育児が落ち着いてから本気で稼働する、というプランも十分にありです。