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自宅サロンの
メニューの決め方

自宅サロンの開業準備が進むと、必ずぶつかるのがメニュー作りです。「単価はいくらに設定すればいいのか」「メニューは何種類そろえればいいのか」など、判断に迷う場面が多いのではないでしょうか。

メニュー構成は、単に価格を決めればよいものではありません。所要時間・回転率・お客様の選びやすさまで含めて設計しないと、頑張っても手元に利益が残らなかったり、疲れて続かなくなったりします。

この記事では、自宅サロンで無理なく続けられて、利益もきちんと出るメニューの組み立て方を紹介します。

メニューを決める前に
押さえたい3つのこと

メニュー内容から考え始めると、他サロンの真似になりやすく、自分のサロンならではの強みが伝わりません。まずは次の3つを先に決めておきましょう。

1つ目は「ターゲット」です。誰の、どんな悩みに応えるサロンなのかを1文で言えるようにしておきます。子育て中の30代女性なのか、立ち仕事のむくみに悩む40代なのかで、必要なメニューは変わります。

2つ目は「営業スタイル」です。1日何人まで対応するのか、週何日営業するのか。ここが決まらないと、必要な単価も、こなす施術数も決まりません。

3つ目は「月に残したい利益」です。売上から家賃・光熱費・材料費・SNS運用の費用などを引いて、手元に残したい金額を先に決めます。この金額から逆算して、単価と施術数を決めるのが基本です。

この3つが決まると、「どんなお客様に、いくらのコースを、月何回受けてもらえれば回るのか」が数字で見えてきます。感覚に頼らず、数字で決めていきましょう。

主力・入口・追加オプション
の3つで組み立てる

主力メニュー|
サロンの看板になる中心コース

主力メニューは、サロンの売上の6〜7割を占める中心コースです。所要時間60〜90分、単価8,000〜15,000円あたりが、自宅サロンでは扱いやすい価格帯といえます。

ここで大事なのは、「他サロンとの違いを一言で説明できるか」です。同じリンパマッサージでも、「産後ママ向けのオイルトリートメント」「デスクワーク女性の肩まわりに特化した90分コース」など、対象と目的が絞られているほど選ばれやすくなります。

都心部と地方では相場が違うので、周辺サロン3〜5店の価格帯は必ず調べてから決めましょう。相場と大きくずれた金額は、それだけで予約のハードルになります。

入口メニュー|
初めての方が試しやすい
30〜45分コース

入口メニューは、初回のお客様が試しやすい短時間・低価格のコースです。所要時間30〜45分、単価3,000〜5,000円程度が目安です。

ただし、入口メニューだけで終わってしまうと単価が上がりません。カウンセリング時に主力メニューの効果や、次回来店の目安を伝えて、「本格的にケアしたい方は主力コースへ」という流れを作っておきましょう。

「初回限定」と明記して繰り返し利用を防ぐ、または初回はあえて入口メニューを用意せず主力の初回割引で対応するなど、リピートにつながるルールも決めておくと安心です。

追加オプション|
施術時間内で単価を上げる

追加オプションは、主力メニューに足せるメニューです。ヘッドマッサージ15分+2,000円、フェイシャル追加+3,000円のように、施術時間を大きく延ばさずに単価だけ上げられる形にしておくのがおすすめです。

お客様側にも「本格的なコースを受けた」という満足感が残り、リピートにもつながりやすくなります。予約時に選んでもらう形にすれば、当日に声をかける気まずさもありません。

所要時間と
1日の施術数を確認する

売上目標が決まっていても、「その施術数を1日にこなせるのか」まで考えないと、実際には回らないメニューになってしまいます。

たとえば、主力メニュー90分・単価12,000円で、月20万円の売上を目指すとします。必要な施術数は17回、1日1人ペースで週4営業なら届く計算です。ただし、準備・片付け・カウンセリング・記録の時間を含めると、1人あたり実質2時間ほどかかります。

「1日2人まで」と決めれば、月30〜35万円までは無理なく届きます。一方で、1日3人以上を詰め込むと、体力的にも接客の質も続きません。所要時間と施術数は、必ず「自分が続けられるペース」から逆算して決めましょう。

売上の見込みは、月単位だけでなく年単位でも書き出しておくと安心です。繁忙期と閑散期、体調不良で稼働できない日、家族のイベントも入れておくと、目標に対してどれくらい足りないかが把握できます。

追加オプションで
客単価を上げるコツ

単価を上げるときに、いきなり全体の料金を上げてしまうとお客様が離れやすくなります。まずは追加オプションで、選んだ方の単価だけ自然に上げていきましょう。

オプションが選ばれやすいのは「主力メニューを補ってくれる内容」のときです。全身リンパの主力コースに、頭・顔・足裏など「+α」のケアを用意すると、疲れが強い日は追加したくなる方が増えます。

ホームケア用のアイテム販売も、単価アップにつながります。押し売りにならないよう、施術後に「気になれば」という温度感で紹介するのがおすすめです。

メニュー数は
絞ったほうが選ばれやすい

メニュー数が多いほど親切に見えますが、実際は選ぶ側の負担になります。ホームページやInstagramで見たときに「どれを選べばいいか分からない」と感じさせてしまうと、その時点で予約から離脱されやすくなります。

自宅サロンなら、主力2〜3種類+入口1種類+オプション2〜3種類くらいに絞るのが目安です。悩みごとにコースを分けたい場合は、コース名を「肩こり集中コース」「むくみリセットコース」のように分かりやすく変えましょう。

コース名だけでなく、「こんな方におすすめ」の一文を添えておくと、初めての方も自分に合うメニューを選びやすくなります。「デスクワークで肩がガチガチな方」「1日中立ち仕事で足がだるい方」のように、悩みで書くのがコツです。

回数券・キャンペーンの使い方

回数券は、リピート率を高めながら手元の資金を安定させる方法として有効です。5回券・10回券などを主力メニューに用意し、1回あたり10〜15%お得になる形が一般的です。

ただし、割引率を大きくしすぎると単価が下がってしまいます。「続けて通ってくれる方への感謝」の気持ちで、無理のない範囲に留めましょう。

キャンペーンは季節ごと(母の日・年末など)や、リピーター向け限定の形で、単発的に打つのがおすすめです。常時割引状態になると、通常価格で予約する方が減ってしまうので注意しましょう。

また、回数券には必ず有効期限をつけましょう。期限がないと売上をいつ計上するかが読めなくなり、確定申告のときにも扱いに困ります。有効期限は、6ヶ月〜1年で設定するのが一般的です。

カウンセリングで
メニューを提案する流れ

ホームページやSNSでメニューを見て予約された方でも、当日のカウンセリングで別のコースに変わることはよくあります。お客様のその日の体調や悩みに合わせて、こちらから提案できると満足度が上がります。

「今日は肩まわりが特にお疲れですね。全身90分のコースに、ヘッドマッサージのオプションを足すのはいかがですか?」というように、悩みに沿った提案が自然にできる形が理想です。この流れが決まっていると、単価アップとリピートが両立します。

メニューの見せ方でも
予約率は変わる

同じメニューでも、見せ方で予約率は大きく変わります。ホームページやInstagramで紹介するときは、「時間」「価格」「効果」「こんな方におすすめ」の4項目を必ずセットで載せましょう。初めての方も判断しやすくなります。

また、ビフォーアフター写真や施術後のお客様の感想を1〜2件添えると、体験のイメージが伝わりやすくなります。文字だけの説明よりも、ぐっと選ばれやすくなるのでおすすめです。

まとめ

メニューは一度決めて終わりではなく、お客様の反応を見ながら半年ごとに見直していきましょう。まずは主力を1本しっかり決めて、そのまわりに入口と追加オプションを足していく。この順番で組み立てれば、無理なく続けられて、利益もちゃんと残るメニューに近づきます。

半年ごとの見直しでは、実際の予約数や単価の推移も一緒にチェックしておくと、次の打ち手が見つけやすくなります。反応が悪いメニューは思い切って削除して、代わりに新しいものを試す。この繰り返しが、サロンを長く続けるコツです。